極小物件の空間を有効活用する

自由設計の要素を生かせる狭小物件のリノベーションに強み

物件名:レジデンスルート122
場所:埼玉高速鉄道「鳩ケ谷」
駅徒歩1分
構造:木造3階建て
竣工:2005年
平米数:約45㎡
周辺相場:7万2,000円
成約家賃:8万
改修費用:280万
入居者ターゲット:都心で働くカップル
リノベーション後の利回り:改修費用のみ約34%

造作キッチンや造作洗面台などの『クラフト』商品を売りにするエイムズ(東京都中央区)。1㎡あたり1万5000円に、設備交換などを組み合わせたパッケージプランをベースに、狭小物件でも空間を有効利用できる自由設計の要素があることが特徴だ。

同社が手掛けるのは、無垢の床材と白い壁やタイルにアクセントクロスを用いる人気のナチュラルテイストが中心だ。成約率は工事期間中に約30%、完成後1カ月で約70%、2カ月で約95%、3カ月で約100%だという。

入居者獲得は自社で運営するウェブサイト『リノベ百貨店』を通して成約するケースが半数。サイトは「リノベーション」「賃貸」と検索して訪れる人が多いという。同社に所属する大工10人で毎月10~20件のフルリノベーションを受注している。受注エリアが1都3県と大阪市といった都市部で、狭小物件のリノベーションに同社の強みが生かされている。

例えば、玄関と脱衣所が隣り合った間取りでは、玄関側下部に靴箱、脱衣所側からは靴箱の上部に当たる部分に造作の洗面台を設けるといった空間を有効利用する設計にも対応。

自社の大工が工事し施工費を抑えられるため、設定家賃をエリアの新築より割安に抑えられる点も同社の強みだ。「リノベーション物件を探す人の多くは、新築デザイナーズ物件を家賃の高さから断念した人が多いです。

新築物件の相場より価格が安いと“オトク感”を感じてもらえます」(板坂宜昭社長)。 同社のように、施工部隊を持つ企業に頼むのも手だ。

エイムズのイノベーションの特徴

基準にする家賃の目安:エリアの新築の90~95%に設定。募集方法:同社が采井する「リノベ百貨店」で半数が成約。そのほか「R-STORE(アールストア)」「goodroom(グッドルーム)」など。

エイムズ

(東京都中央区)
板坂宜昭社長(32)

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