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仙台|Sendai 蔵王町のまちづくりがもたらす影響

宮城県南部に位置する蔵王町で、官民一体となったまちづくりビジョン「蔵王福祉の森構想」が進んでいます。この理念は、農村を守りながら高齢者・若者・障がい者たちが安心して暮らせるまちづくりです。それぞれにふさわしい役割を果たすことができるまちをつくるため、12年から取り組んでいます。その構想が第2段階へと進み、次の三つが始まりました。

一つ目は「アルベルゴ・ディフーゾ」。イタリア語で「分散した宿」という意味で、空き家をホテルに見立て、空き家問題を観光産業で解決しようとしています。二つ目が「蔵王学園ホームスタイルイングリッシュスクール」。インバウンド(訪日外国人)を見込み、外国語教育の場として、JR仙台駅前にスクールを開設しました。三つ目に「農業の本格事業化」です。蔵王ドリームファーム(宮城県蔵王町)を設立。耕作放棄地の利活用を目指し、農業雇用の創出を図ります。

同町は東北最大の別荘地であり、隣接する村田町は蔵のある街並みが魅力です。空き家や観光資源は多いものの、過疎化で生かしきれず、投資には一歩踏み出せない地域でした。

官民一体で取り組み、インバウンド誘致を含めて地域活性化に成功すれば、宮城県全体への影響も大きいと思っています。

塩澤俊哉オーナー

(2024年1月号掲載)

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