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Q 満室経営を維持できていれば、安心と思っていいですよね?
A 不動産は価値が下がるものと心得る
「本来、利回りを考えるときには、実質利回りのさらにその先を見据えることが大事です」と話すのは、サラリーマン不動産投資家の先駆けとして、四半世紀以上の経験を持つ沢孝史オーナー(静岡市)だ。
例えば、現金1億円を10%の利回りで1年間運用した場合、翌年には1億1000万円となる。だが、不動産に関しては1億円の物件に投資すれば1億1000万円になると考えるのは早計だ。なぜなら、不動産は価値が変わらないとは限らないからだ。
販売価格1億円・実質利回りが5%の物件で考えてみよう。満室経営もできており、1年目2年目と、実質利回りの計算どおり500万円の家賃収入を得ることができ、利回り5%で賃貸経営を回せている。が、そこで「これで5%は確保できている」と安心するのは禁物だというのが、沢オーナーの指摘だ。
「確かに計算上は実質利回り5%なのですが、それは、その物件の市場価値が、まだ1億円であることが前提のうえでの5%です」(沢オーナー)
もし、2年後に市況が変わり、物件の価値が9000万円になるとすると、利回りは0%になってしまう。
そのため、その物件がどれだけ市場価値を維持できるかを考える必要があるのだ。
沢オーナーは「将来の物件の市場価格がどれくらい変化するかをどのように見ているかが、その後の賃貸経営に大きな影響を与えます」と話す。
(2024年4月号掲載)
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