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賃貸経営トレンド

名古屋|集合住宅での騒音トラブルへの対策が急務

 最近、騒音トラブルによる事件が全国で発生しています。

 24年8月、岐阜県高山市で住人同士の騒音トラブルから住んでいるアパートに無職男性が火をつけ、木造2階建ての360㎡が全焼。2人が焼死、ほかの住人と家主の3人もけがを負いました。家主の証言では、上の階の掃除機の音が原因でトラブルとなり相手の部屋に火をつけ、関係ない住人まで犠牲になったようです。ここまでこじれてしまう前に、解決する方法はなかったのでしょうか。

杉村八千代オーナー

 4月には広島市安芸区の60歳の男性が、住んでいたアパートの別の男性の部屋に放火しました。きっかけはテレビの音などの生活音が原因だと考えられています。

 愛知県東浦町のマンションにおいても23年12月、主婦が下の階の住人に刺され重傷を負う事件が起きました。階上の足音や物音に耐えかねて凶行に及んだ自供。こちらも、犯行に至った可能性のあるものとして「音」が挙げられています。騒音が原因と思われる事件が発生するまでには長ければ数カ月から数年の時間的経過があるでしょう。家主や入居者が財産や命を奪われる前に何とかできなかったのか。名古屋に限らず全国的に賃貸経営を行っていくうえで、このようなトラブルへの対策は急務だと感じています。

(2024年11月号掲載)

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