データで見えた:エンディングノート作成の推薦状況調査

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エンディングノート作成の推薦状況調査

 故人が残した電子データなどの「デジタル遺品」と暗号資産(仮想通貨)の安全な管理のサポートを行うGOODREI(グッドレイ:東京都中央区)は2024年10月に、子どもから親への「エンディングノート作成の推薦状況調査」を実施。10~60代の男女1万2005人の有効回答から「エンディングノート」の作成状況の実態が明らかになった。

Q.親にエンディングノート作成を勧めたか?

A.10代から40代では平均して11%の人が勧めている

 エンディングノートは、自身の死や高度障害に備え、資産状況や遺族へのメッセージ、葬儀やお墓の希望などを書き留めておくノートとして近年認知度を高めている。しかし、親の死を意識したくない、あるいは話を切り出すタイミングが難しいといった理由から、勧めたくてもためらってしまう現状がある。

 実際に、年齢構成で分析すると子どもから親へエンディングノートの作成を勧めたことがある人は全体のわずか9.8%にとどまった。10代から40代に限定しても平均11%程度であり、親子間でこの話題に触れることの難しさが浮き彫りになった。

 エンディングノートの作成を勧めた相手を調査すると、69%の人が実母に作成を勧めている。実父は50%にとどまった。子どもから親へ勧める場合、母親のほうが受け入れてくれやすいと感じている結果になった。

Q.どういうタイミングがきっかけになったか?

A.メディアで終活の話題を見かけたとき

 親にエンディングノートの作成を勧めたタイミングを聞くと、「メディアで終活の話題を見かけたとき」と答えた人が多かった。また、「身近な方が亡くなったとき」「親が病気になったり入院したとき」「身近な方が病気になったり入院したとき」など、健康上の不安が顕在化したタイミングも勧めるきっかけになるようだ。

 子どもの立場からなぜ親にエンディングノートの作成を勧めたのか理由を尋ねると、過半数の53%を占めたのが、「親が亡くなったときの葬儀・埋葬などの意向を確認したかった」という回答だった。万が一の事態が発生した際、親の意向を大切にしたいと考えていることがうかがえる。
エンディングノートの作成を勧めたタイミング

Q.親は実際にエンディングノートを作成したか?

A.6割の親が作成済

 最後に、子どもから親にエンディングノートの作成を勧めた結果、親が実際にエンディングノートを作成したかどうかを質問した。子どもから勧められた親の60%が実際にエンディングノートを作成していることが明らかになった。この結果を見ると、子どもからの勧めが親にエンディングノート作成を促す効果が高いことがわかる。

 一方で、親が作成したエンディングノートを見せてもらった人は全体の45%にとどまり、半数を下回った。さらに、エンディングノートを見ていないだけでなく、その保管場所も知らないという人が19%いた。エンディングノートという性質上、死ぬまでは見られたくないという思いがあるのではないかと推測される。

(2025年 3月号掲載)

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