仲介件数増加が減少を上回る
全国賃貸住宅新聞が毎年発表している「賃貸仲介件数ランキング」。全国の賃貸仲介会社を対象にアンケートを実施し、作成したものだ。今回は、2023年10月~24年9月末の仲介件数(24年分)に関する調査で得られたデータから、仲介件数の増減について紹介する。
「増加」が全体の4割

24年の仲介件数が23年と比べて増えたと回答した会社は全体の41・8%、減ったと回答した会社は34・1%だった。「増加」が「減少」を7・7ポイント上回った。
仲介件数の規模別で見ると、四つの規模で「増加」が「減少」を上回っている。その中でも3000件以上1万件未満は「増加」が6割を占めた。唯一「減少」が「増加」を上回った200件以上400件未満では「変化なし」も「増加」を上回っている。
「仕入れ物件の充実」が最多

仲介件数が増加した理由を尋ねたところ、最も多かったのは「仕入れ物件の充実」。以下「外部環境の変化」「店舗数・仲介担当スタッフの増加」と続いた。23年に23・7%だった「仕入れ物件の充実」は13・1ポイントもアップ。また「ポータルサイトへの広告掲載の増加」は23年の21・6%より9・3ポイント増えた。一方で22年、23年と連続で最多だった「外部環境の変化」は23年より6・1ポイント減少した。
人手不足が拡大傾向
仲介件数が減少した理由の最多は「店舗数・仲介担当スタッフの減少」。次いで「外部環境の変化」となった。「店舗数・仲介担当スタッフの減少」は23年の48・9%より2・7ポイント増えており、賃貸仲介業界においても他業種と同様に、人手不足の問題が拡大しつつあるようだ。
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(2025年 6月号掲載)






