地元オーナー発信―新駅ビルの開業(広島)

賃貸経営トレンド

広島|新駅ビルの開業で雇用と消費に好影響

豊田裕之オーナー

 JR広島駅南口では、新駅ビル「minamoa(ミナモア 以下、ミナモア)」が3月にオープンしました。約220店が出店する地上9階、地下1階建ての大型複合商業施設です。映画館やホテルも併設され、駅前の商業機能は大幅に強化されます。

 開業前の時点で約3000人の新規採用が見込まれ、すでに時給の大幅アップが報道されています。今後も周辺への経済波及効果として、雇用の増加や消費の拡大が見込まれるでしょう。紙屋町や八丁堀といった市の中心部の商店街からミナモアにテナントを移転する例も相次いでおり、広域的な商圏再編も進んでいます。

 またミナモアの2階に広島電鉄(広島市)の路面電車が乗り入れる新路線「駅前大橋ルート」が8月に開業予定です。JRから路面電車への乗り継ぎが大きく改善され、利便性も高まるでしょう。

 同市では依然として人口の転出超過が続いています。しかし、中区や南区ではわずかに転入が上回っており、賃貸市況から見ると広島駅周辺の居住需要にも一定の底堅さが見られます。同ビルの開業は駅近エリアの魅力向上につながり、新築物件の増加はあるものの、賃料に下支え効果が及ぶと考えます。

(2025年 8月号掲載)

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