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<<入居者との思い出>>
入居者に愛される部屋をつくりたい 自身の手でこだわりのリノベ
ホテルや戸建て、アパート、マンションなどで内外装デザインのトータルプロデュースやリノベーションを行う7styles(セブンスタイルス:東京都練馬区)。その代表取締役を務めるのが水野智之オーナー(東京都練馬区)だ。共につくろうをテーマに、自身や家主仲間の物件を大工らプロも交えてリノベを行う「DIT(Do it togeter)」というチームのプロデューサーとして活躍している。
同社では、水野オーナーが管理する賃貸マンションのデザインも手がけている。2018年、そのうちの1室に30代前半の夫婦が入居した。夫はエンジニア、妻は料理研究家だという2人は、オールドアメリカンスタイルにリノベした部屋を気に入ったようだった。
水野智之オーナー(東京都練馬区)

[プロフィール]みずの・ともゆき
1976年、岩手県生まれ。7styles代表取締役。賃貸住宅や家主仲間の物件などで、内外装のプロデュースを手がける。全国の家主の会などで物件の価値を高めるデザインについてのセミナーやDIYワークショップも開催している。

▲オールドアメリカンスタイルにリノベされたリビング
飲食関係の仕事をしている友人が多く、よくホームパーティーを聞いていた妻。水野オーナーが部屋の雰囲気に合わせて設置したレトロなデザインのシステムキッチンを、特に好んでくれていた。
自宅がそのマンションの裏にあることから、水野オーナーは夫婦と顔を合わせる機会が多かった。次第に仲を深めていき、連絡先の交換もした。
その後、水野オーナーが家庭菜園で作っている3種類のハーブを土ごと株分けしたところ、料理研究家の妻は「こんなハーブが欲しかったのです!」ととても喜び、ベランダのプランターで大切に栽培していたという。そしてそのお礼として、彼女は料理をして余った食材を「食べ切れないのでもらっていただけませんか?」とお裾分けしてくれるようになった。
「4年住んだのち、家を購入したからと退去しましたが、その際にイラストが描かれた手紙をもらいました。そこに『すてきな内装で、友達に何度も自慢した大好きな家でした』と書かれていたのを読んで、胸が熱くなりました」(水野オーナー) デザインにこだわった部屋づくりを続けている水野オーナー。入居者の部屋に対する愛を感じられた瞬間だったと振り返る。

▲入居者からの手紙
(2025年9月号掲載)
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