著者インタビュー:アパートで民泊 40 代から始める首都圏超高利回り不動産投資法

土地活用その他建物

<<著者インタビュー>>

アパートで民泊 40代から始める 首都圏超高利回り不動産投資法

築古物件の一部を利用して民泊運営
賃貸経営の収益を押し上げる存在

――民泊運営で賃貸経営の利益を増やした自身の経験を基に執筆したのですね。

 最初に民泊をスタートしたのは2023年です。所有する築30年ほどの木造アパートの空室対策として始めました。民泊は洗濯機を置かなくてもいいので、洗濯機置き場が外にある築古物件の活用にぴったりでした。全12戸のうち4戸を民泊とすることで、8・8%だった利回りを14・4%まで引き上げることができました。

――部屋づくりでこだわっている部分はありますか。

 ワンルームの部屋を利用しているため、ターゲットは仕事で都内を訪れたビジネスパーソンです。清潔感がある室内に、シンプルな設備が整っていることを心がけています。ただ予約サイトで目を引くように、家具やラグにはカラフルな色を取り入れています。

――住宅宿泊事業法(民泊新法)下で運営しているのはなぜですか。

 民泊新法では1年間のうち180日までの運営に限られます。しかし、1カ月以上の賃貸借契約を結ぶ場合は民泊の営業日数に含まれないので、十分に収益を上げることが可能です。ただし自治体によっては認められないケースがあるので、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

――地方でも同じやり方ができるでしょうか。

 長期滞在のニーズは地方にもあると思いますし、地方の特性を生かしたプラスアルファの要素があれば、利用してもらいやすくなります。私自身、よく民泊を利用するのですが、オーナーが自ら駅や観光地まで送迎をしたり、釣りやハイキングなどイベントを企画したりしている民泊は魅力的です。大型犬の宿泊が可能な物件も人気があるようです。

――民泊を始める人へアドバイスをお願いします。

 まずは1部屋から始めることをおすすめします。コスト感覚や手間を一通り体験し、無理だと思ったら撤退しやすいからです。私は民泊を、賃貸住宅の運営をより助ける不動産投資の一つとして捉えています。インカムゲイン(家賃収入)とキャピタルゲイン(売却益)に、民泊の収益を足すことでさらに利益を押し上げるイメージです。わかりやすく見える化したものを「Wゲインシート」と名付けて、本書で紹介しています。これを使うと、残債とキャッシュフローを同時にチェックできます。

著者プロフィール
曽我ゆみこ(そが・ゆみこ)

化粧品会社経営。投資家。不動産投資でインカムゲインとキャビタルゲインの双方をプラスにすることを目指した「Wゲインスクール(WゲインCLUB)」、40代・50代の会社員向けに定年退職を見据えた資産形成を目指す「金持ち大家さんファミリー」を主事するほか、不動産投資家を目指す経営者のサポートもしている。

アパートで民泊 40代から始める 首都圏超高利回り不動産投資法

著者:曽我ゆみこ
出版社:プラチナ出版
価格:1760円(税込み)
概要
化粧品会社を経営する著者は40代から不動産投資を始め、現在は東京都と神奈川県に合わせて7棟の賃貸物件を所有している。2023年には、所有物件の空室を利用して民泊事業をスタートした。同書では、著者が考案した優良物件が一目でわかる「Wゲインシート」の紹介や、民泊による不動産活用について著者の経験を基にわかりやすく解説している。

(2025年10月号掲載)

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