地元オーナー発信―進化する梅田(大阪)

賃貸経営トレンド

大阪|阪急阪神グループによって進化する梅田

加藤 薫オーナー

 大阪・キタエリアで、大型複合施設「グラングリーン大阪」の開業を契機に、阪急阪神ホールディングス(大阪府池田市)のグループ会社が再び都市開発の中心として動き出しました。その中でも注目されるのが、阪急電鉄大阪梅田駅ターミナルビルの建て替え計画です。着工は2030年前後の予定で、百貨店・オフィス・ホテル・商業機能の一体化により、梅田の国際的競争力がさらに高まることが期待されています。

 また「東阪急ビルディング」跡地での再開発計画では、27年12月の竣工後、阪急阪神不動産(大阪市)が入居しながら、拠点を再構築する予定です。梅田における「阪急村」開発の象徴的な第一歩だといえるのではないでしょうか。

 それに加えて、31年春に開業予定のなにわ筋線により、新大阪駅と関西国際空港が直結することで、梅田を経由する人流は飛躍的に増大すると見込まれます。オフィス・宿泊・商業需要が拡大し、エリア価値が向上することで、不動産市場にも影響がありそうです。

 阪急阪神グループが培ってきた開発力を背景に、梅田は30年代に向けて「アジア有数の複合拠点」へと進化し、関西の不動産市場をけん引する存在となるでしょう。これからも大阪の熱気と話題が続くことを願います。

(2026年 1月号掲載)

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