<眠っているお宝 目の付けどころ:vol.12>
ギター/ベース
楽器の買い取りはリサイクルショップや総合買い取り店でも行っているが、楽器専門の査定員がいないと正しい査定がされず、査定額は低くなりがちだ。
FACTIONMUSIC(ファクションミュージック:東京都大田区)はアコースティックギターやエレキギター、ベース、レコーディング機材なども扱う中古楽器店だ。プロやアマチュアのミュージシャンからの買い取り依頼のほか、生前整理・遺品整理の依頼にも応じている。同店の山口弘一代表は「ギターは中古の需要が高い楽器ですが、古いギターのモデルや年式、スペックは奥が深く、高額査定されるはずのビンテージギターがジャンクギターと間違えられる可能性もあります。ギターに詳しい査定員がいる店を選ぶことをおすすめします」と話す。
また店舗にリペア担当者がいないと、想定される修理代を差し引いて査定することになるため、リペア担当者がいる店のほうが高額査定になりやすいのだという。
状態や希少性が査定額に影響
エレキギターの場合、①ブランド・モデルと製造年②本体のコンディションと演奏性③電装系の動作と付属品の有無の3点が査定のポイントとなる。例えばギブソンの「レスポール」やフェンダーの「ストラトキャスター」といった人気モデルは高額査定が期待できる。有名アーティストのシグネチャー(署名)モデルや期間・本数限定で生産されたリミテッドモデルなどもコレクターからの人気が高い。
山口代表には忘れられない買い取りがある。数年前、古い木造アパートに住む元ミュージシャンから生前整理の依頼があった。本人はすでに寝たきりの状態で「引っ越し資金がないので買い取りをお願いしたい」と同居する女性から依頼があったのだという。買い取りに行くと、室内だけでなく押し入れの奥までギターがびっしり入っていた。

▲︎店舗で販売されている中古エレキギター。今、店内にあるギターの最高額は68万7500円だ。
「1950年代から2000年ごろまで活躍していた人で、アメリカで演奏もしていたそうです。室内で水漏れがあった影響なのか状態が悪く、値段が付けられないものも多くありました。後に引っ越しができたとお礼の連絡はありましたが、状態がいいうちに相談してくれていたら、もっと高く買い取れたのにと残念に思いました」(山口代表)
ギターに限らず、通常、楽器は状態がいいほど高値が付く。一方で人気ブランドのビンテージギターなど希少性が高いものは、状態が悪くても高額で買い取ってもらえる可能性もある。まずは知識の豊富な専門家がいる店に相談してみるのがいいだろう。
FACTION MUSIC(ファクションミュージック)(東京都大田区)
山口弘一代表

自身もバンド活動40年という経歴を持ち、音楽への造詣の深さと鑑定には定評がある。地元はもちろん、遠方から訪れる客も多い。
会社情報
2011年7月開業。丁寧な接客と専任のリペア担当者による修理・調整を強みとしている。
(2026年 2月号掲載)






