札幌|半導体事業の立ち上げが与える千歳市への影響
外村真美オーナー

経済産業省は2025年12月、先端半導体の技術開発拠点を千歳市に新設すると発表しました。研究開発力や競争力を高めることを目的としており、29年度の稼働開始を目指します。
千歳市ではRapidus(ラピダス)が次世代半導体の拠点を設け、量産体制を整えようとしており、その動きを下支えする施策といえそうです。政府からの支援に加え、民間企業からの出資の意向も明らかになり、まさに国を挙げての肝いり事業となりました。そしてその活発化によって、千歳市全体で人口の増加が見込まれています。
賃貸不動産市場においては、急増した居住用物件のニーズに応えるべくマンションなどの開発が進むと共に、既存物件の家賃は急騰。ここがチャンスとばかりに強気の家賃設定をして、入居が決まらない新築物件も見られるほどです。
千歳エリアの経済発展は非常に喜ばしいことでしょう。しかし、一方で環境の変化や治安悪化への不安を口にする既存住民への配慮など慎重に対応すべき側面も併せ持っています。経済活動への柔軟な対応はまちの活性化の観点からも重要ですが、長期スパンで見据えたときに後悔を生まないまちづくりを意識してほしいと思います。
(2026年 3月号掲載)






