<<木造建築の新展開>>
ログハウス賃貸で『楽しい』を追求した新提案
これまで「BESS(ベス)」のブランド名でログハウスを中心に、自然派の戸建て住宅を設計・提供してきたアールシーコア(東京都渋谷区)は2025年10月より賃貸住宅市場へ参入する。ログハウス型の賃貸住宅の特徴は一体何か。
無垢材の温かみを感じて経年劣化を楽しむ
BESSは家を自然体で自分らしい暮らしを楽しむための「道具」と定義する、無垢材を使用した企画型住宅シリーズだ。
これまで戸建て物件を手がけていた同社初の集合住宅商品は、テラスハウス(長屋)型の賃貸向け木造集合住宅だ。BESSシリーズの中で最も人気のある戸建て「ワンダーデバイス」シリーズを連結させ、メゾネットにアレンジ。外観には無垢材とガルバリウム鋼板を、居室内は壁や床、階段に無垢材を使用している。
無垢材は経年変化を楽しむことができる。年月がたつことによる色みの変化に代表されるような「味わい」を体験できることが特長だ。入退去ごとの壁や床の交換をせず、エイジングの価値を次の入居者に引き継ぐ。交換頻度も減らせるため、省施工に貢献する。
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▲1階の空間イメージ。無垢材をふんだんにあしらった、広々とした空間だ
珍しい設備・間取りを提案 遊びごころをふんだんに
同社が手がける物件においては、無垢材の使用のほかにも吹き抜け天井やウッドデッキ、まきストーブ、土間など、賃貸住宅ではあまり普及していない建材や設備を提案する。
さらに「ネスト空間」と呼ばれる巣ごもりをイメージするようなオリジナル省スペースやオーナー、入居者が自由にDIYできる壁「DIYウォール」、天井に設置するアスレチック設備「ウンテイ」も用意。木に囲まれた空間づくりで日々の暮らしを楽しいものにし、遊びごころをたっぷり備えた同社の哲学を詰め込んでいる。
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▲家の中に設置する「ウンテイ」。入居者を「わくわく」させる設備を揃える
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▲ワンダーデバイスの外観。賃貸集合住宅では各戸を連結させてメゾネットにする
22年の国土交通省「丸太組構法建築物の建築確認統計」によると、アールシーコアはログハウスの国内シェアの57%を占める。「住む」より「楽しむ」をブランドスローガンとする同社は、賃貸事業も同様に楽しむことを重要視する。
(2026年3月号掲載)