注目医院に聞いた! 潜入人間ドック事情

賃貸経営トレンド

<<注目医院に聞いた!潜入人間ドック事情 vol.1>>

健康寿命を延ばすことで、事業承継にかける時間と体力を増やすことができる。不動産経営者にとって、自分の体のメンテナンスから得られるメリットは大きい。大阪市中心部にある「帝国ホテルクリニック」では、ラグジュアリーな雰囲気の中で自分の健康状態を徹底的にチェックすることができるという。

◆人間ドッグの意義

 「通常、健康診断は後日紙媒体で結果を渡すのが基本です。これに対して人間ドックは、当日のうちに医師から結果説明を行うのが日本人間ドック・予防医療学会の標準となっています。コンピューターネットワークにより、検査数値のみならず、超音波検査、X線検査などの検査画像もビジュアルに示しながらの結果説明を行います」と帝国ホテルクリニックの鍵谷俊文所長は話す。

▲オプションとしてCT検査や心電図検査も受診可能

 同クリニックでは、法定の健康診断にはない、超音波検査や各種がん検診があり、オプション検査として胸部・腹部・頭部のCT検査や運動負荷心電図検査も受診可能。それに加えて、帝国ホテル職員と同じ接遇研修を受けた専任のエスコーターの案内により、待ち時間も少ない。時間のない経営者でも、効率よく自分の体をチェックできる。

 「未病」あるいは早期での発見で人生は大きく変わる。人間ドックで見つかる異常は高血圧症、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症など生活習慣病が圧倒的多数だ。それらについては、結果説明だけでなく、保健・生活指導も行っている。胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、前立腺がん、子宮がんなど治療可能ながんの早期発見に努め、早期治療の実績も多い。

 また心房細動などの不整脈や狭心症など循環器急性疾患の早期発見も多く、二次精密検査や治療が必要な疾患については、信頼できる医療機関への紹介状を作成して受診を促している。

◆自分の体をメンテナンス

 同クリニックの最大の特長は何といっても立地。「帝国ホテル大阪」内にあるので、病院らしい雰囲気は全くない。ホテル内の施設では数少ない、日本人間ドック・予防医療学会と日本総合健診医学会の優良認定施設であるため、帝国ホテル大阪にいながら、質の高い人間ドックを受けることができる。

▲帝国ホテル大阪内にある同クリニックはエントランスやロビーもラグジュアリーな雰囲気だ

 「客室、レストランも利用できます。快適な環境がコンセプトの一つです。検査後の食事はホテルのレストランで召しあがっていただきます」(鍵谷所長)

 宿泊コースはホテルの客室から検査受診に向かうため、待ち時間は部屋で仕事をしたり、くつろいだりすることができる。

 家族で健康を見直す機会としている人も多い。子どもから親へ「人間ドックギフト券」をプレゼントするというケースもある。夫婦で受診して、結果説明を一緒に受ける人もいる。

 物件のメンテナンスを行うように、自分の体のメンテナンスを行う必要がある。ラグジュアリーな環境ならば一歩踏み出せるのではないだろうか。

解説

帝国ホテルクリニック(大阪市)
鍵谷 俊文 所長

大阪大学医学部卒業。大学病院、国立病院、カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校UCSFなどで循環器内科医として研さんを積んだ後、全日本空輸の主席産業医としてさまざまな職種の航空会社社員の健康管理に20年間従事。その後、帝国ホテルクリニックの所長として12年以上人間ドックに携わる。

(2026年1月号掲載)

この記事の続きを閲覧するには
会員登録が必要です

無料会員登録をする

ログインはこちらから

一覧に戻る

購読料金プランについて

アクセスランキング

≫ 一覧はこちら