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<<築30年超えでも賃料アップ 賃貸リノベ解体新書>>
「ティファニー×男らしさ」で築33年を再生
賃料1・4倍を実現した大胆リノベーション
東京都練馬区に、築33年を迎える賃貸マンション「インペリアルコート」がある。その3階の1室について、オーナーは「単なる原状回復ではもったいない」とリフォームを決断した。改修を担った7styles(セブンスタイルス:東京都練馬区)の水野智之社長がこの部屋に設定したテーマは「ティファニー×男らしさ」。「ティファニーブルー」と呼ばれる色には白を合わせることが多いというが、今回はあえて男らしさを演出することにこだわった。「デニムやレザーが好きな自分の感性を、部屋づくりに落とし込みたかった」と水野社長は話す。

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テーマに合わせ、天井やキッチンを濃いグレーや黒でまとめながらティファニーブルーを配置。さらに、間取りを旧来の2DKから、単身者やDINKs(ディンクス)に人気の1LDKに変更した。
玄関とリビングの間には突っ張り式のパーティションを設け、目隠しと収納棚を兼ねた。浴室やトイレ、建具は既存のものを生かしつつ、「ダイノックシート」と塗装で刷新。金物には塗装を施し、素材の質感をそろえて空間全体に統一感をもたらした。要したコストは約330万円。既存のものを生かしてコストを抑えながらも、印象は見違えるほど変わった。
賃料は従来の8万5000円から、約1・4倍となる12万円で募集した。すると、募集開始からわずか6日で入居が決まった。「賃貸でこんな部屋は見たことがない」と若い夫婦が即決して入居したという。
「デザインは家賃アップや物件価値の維持向上にもつながる」と話す水野社長。次は「ナイキミュージアム」をテーマに、スニーカーマニア向けのデザインに挑みたいという。

施工会社
7styles(東京都練馬区)
水野智之社長

(2025年12月号掲載)






