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- 町家の築古物件を改修し家賃2.6倍を達成
<<築30年超えでも賃料アップ 賃貸リノベ解体新書>>
町家の築古物件を4Kから2LDKに改修
家賃2・6倍で1カ月以内に入居決定
京都市の「H House(ハウス)」は、2階建ての町家の築古賃貸物件がリノベーションされたものだ。元々は高齢者が入居していたが、退去後は空室の状態が長年続いていた。家屋の損傷がひどかったため、相続した現オーナーは、改修を経た活用を検討した。


相談を受けた51ActionR&D(ゴーイチアクションアールアンドディー)は改修を施したうえでの賃貸を提案。同社はリノベのほか、不動産の売買・賃貸仲介も行う。同物件についても入居者募集まで担った。
賃料とリノベ費用のバランスを考慮し「古さが生かされたリノベ物件が好きな若年層の2人世帯」をターゲットに設定。1階を重点的に改修し、2階は部分的なリノベでコストを抑えた。
2部屋だった1階はLDKに変更。水回りも新しくした。天井は元々の部屋の境目に段差があったが、同社の水口貴之社長が「同じ空間の中に高さの違いがあったほうが楽しいと思いました」と話すように、段差をそのまま残した。段差部分には間接照明を設置し、意匠性を高めた。
一方、キッチンそばの木の柱は存在感が大き過ぎたため、黒のスチール製のものに換えた。このほか風呂に脱衣所と洗面所、坪庭にウッドデッキを新設。板間と和室だった2階は、間取りは変えずに部材を新しくした。
リノベ費用は約800万円。賃料は以前に賃貸していた時の2・6倍となる13万円に設定。募集開始から1週間で応募があり、その後2~3週間で入居が決まった。入居者は帰国子女の20代カップルだった。投資回収期間は5年2カ月を想定。「当社のリノベのノウハウと客付け力を生かした無駄のない活用が実現しました」(水口社長)

施工会社
51Action R&D(京都市)
水口貴之社長

(2026年3月号掲載)






