建築坪単価57万円の賃貸住宅好調
自社工場によるプレカット対応でローコスト実現
大手ハウスメーカーのアイダ設計(さいたま市)は、4月に提供を開始した「BRAVO MAISON(ブラーボ・メゾン)2」の販売が好調だ。低コストで差別化を図り、建物本体の建築費の坪単価は約57万円(税込み)。同社では同商品により、建築費が高騰する中でもコストを抑え、賃貸住宅を建築できることを訴求したい考えだ。
BRAVO MAISON2の参考プランでは、1K2世帯の延べ床面積58・37㎡の木造住宅を、建物本体価格1000万円(税込み)で販売している。ローコストでありながら、自由設計で、土地に合わせて柔軟に間取りを提案することも可能だ。国産木材の使用が7割を占め、安定した価格を実現。木材のプレカット工場を自社で保有しており、在庫管理の効率化や部材の均質化などを図ることで低価格を実現している。
BRAVO MAISONシリーズは同社の賃貸住宅ブランド。今回は間取りや構造躯体を含めて、無駄がないようにプランを見直し、さらに設備も時代に合わせた内容に変更して、リニューアルした。
販売対象エリアは東北地方から九州地方までの1都2府21県。従来の同社の扱う賃貸住宅商品では、築年数の経過した物件の建て替えが多かったという。特に1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の土地についての相談が多い。同社は住宅価格の高騰を背景とした賃貸需要の増加を見込み、賃貸住宅分野での売り上げ拡大を目指す。
(2024年11月号掲載)
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