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賃貸経営トレンド

道内の地価の急騰がもたらす投資の行方

 富良野市の地価が急騰しています。国土交通省が発表した、1月1日時点の道内公示地価において、住宅地の上昇率で全国1位となりました。外国人観光客が戻りつつあることや道外企業の進出が要因です。富良野スキー場に近いこともあり、海外や国内の投資家の参入が増えました。

 また、インバウンド(訪日外国人)で人気の高い倶知安町のニセコユナイテッド付近は、1㎡あたり16万5000円と、富良野市の3倍以上の価格となっています。円安に加えてニセコ町と比較しての割安感から、富良野市はさらなる地価上昇もあり得そうです。
同じく2位の千歳市では、半導体特需が続き、実際に市の中心部では特に事務所用のテナントが不足し、現在も賃料が非常に高値で推移しています。

 一方、札幌市内の公示地価は、全10区の住宅地で2023年を下回る上昇率となりました。賃貸、分譲を含め、高値でも市内中心部のマンションを買い求めている層が一定数いるのに対し、比較的割安な郊外の持ち家を求める人の購入意欲が下がっていると見受けられます。

 マイナス金利の解除が道内の不動産マーケットにどのような作用をもたらすのか、ここからが正念場のように感じています。

外村真美オーナー

(2024年7月号掲載)

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