旧発展の宮古島、人材確保への取り組み
今号より沖縄を担当する、沖縄県宮古島市出身の伊志嶺忠です。沖縄県南部と中部に物件を保有しています。
宮古島市は全国から急激に「ヒト・モノ・カネ」が流入し、さまざまな施設が開発される中、4月20日に新グルメ施設「宮古横丁」が開業しました。沖縄料理店が軒を連ねる、個性豊かな横丁スタイルの飲食施設です。
同市は急増する観光客に、飲食店の供給が追い付かず、店が立ち並ぶ下里・西里・イーザトのメインストリートでは、満席で入店できない「夕食難民」が発生。観光客も地元住民も、飲食店予約が必須となり、気軽に宮古島のグルメを楽しめなくなっていたのです。
そうした中、国交省が公表した24年の公示地価において、沖縄県は上昇率が全国2位でした。県内市町村別の上昇率は、宮古島市の住宅地で前年比12・3%、商業地では同12・4%と、いずれも県内1位となりました。中心エリア(同21・2%)に至っては全国3位となる上昇率です。
しかし、同市においては年々人材確保が難しくなり、新施設の建設や奨学金返済支援事業などにより若年層の人口を増やす取り組みを進めているのです。宮古島の魅力を高めることで、投資したくなる街となることを期待しています。
伊藤嶺忠オーナー
