街の風景 写真は語る:漫画喫茶スタイル

賃貸経営トレンド#入居者ニーズ#入居者満足度#付加価値

漫画喫茶スタイルで読書に没頭 本好きの思いを実現した賃貸住宅

 最近では手軽さや収納スペースの問題で、電子書籍を利用する人が増えている。しかし、紙の本や漫画の愛読者も依然として多い。その収納の悩みを解決し、思い立ったらすぐに、気軽に読書に没頭できる部屋を備えた賃貸住宅が登場した。

▲壁4面すべてに本棚を設置し、中央に読書ブースを設けている

 愛知県、岐阜県、三重県を拠点に総合不動産事業を展開するニッショー(名古屋市)は、賃貸住宅に独自のコンセプトをプラスした大型リノベーション賃貸「&room(アンドルーム)」シリーズを手がけている。その最新の部屋は、「本好きのためのマンガ喫茶ROOM」だ。愛知県長久手市の「ユーロハイツ杁ヶ池」の中の一室をリノベした。

 2LDKの一部屋を漫画喫茶スタイルに改装。部屋の壁4面、すべてに本棚を設置した。漫画だけでなく小説や文庫本など、例えばコレクションしている本を一目で眺められるようなレイアウトにすることで、深い没入感に浸ることができるようになっている。

 部屋の中央には、適度に囲われることで読書に集中できるよう、四角に仕切られた読書ブースを設けた。このブースの外側にもブックラックをしつらえている。

 窓からの採光はないもののダウンライトで明るさを調整できる。外光が遮られることで適度に薄暗く、集中しやすい空間になった。もちろん書斎としても利用可能だ。

 5月14日より入居募集を開始した。ニッショー広報企画部広告宣伝課の服部光一朗氏は「サイト閲覧数、問い合わせ件数はかなり多くなっています。今後も同じようなコンセプトでのリノベを考えています」と話す。

(2024年8月号掲載)

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