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仙台|Sendai 専有面積が減少する新築マンションの現状

 23年に仙台市周辺で供給された新築マンションの平均価格は、22年比26万8000円増の4616万5000円だったとのことです。資材や人件費などの建築費高騰や地価の高止まり、免震や環境配慮などの高品質化を反映し、平均坪単価は同9万円増の226万8000円と、1988年の調査開始以来、最高を更新しました。

 仙台圏全体の供給戸数は、2022年より17・0%少ない1170戸。同年は、新型コロナウイルス下で停滞していた建築が一気に進み、08年のリーマン・ショック以降で最多となり、例年並みの水準に戻りました。

 販売価格を抑えるため、専有面積が縮小傾向になっているのか、平均専有面積は1・94㎡減の67・7㎡。1〜2人世帯向けのコンパクトな物件の供給が増え、2000年以降では21年(67・5㎡)に次いで2番目に小さくなりました。

 自宅近くの新築マンションを見ていると、数年前に建てられた物件よりも、広さ、セキュリティーなどのスペックが低いのに、価格は上がっていることを実感します。

 数年前に建築されたマンションは、当時の価格より高く、中古で売り出されています。ちょっとしたバブル感を抱きながら、高値づかみはしないように気を付けています。

塩澤俊哉オーナー

(2024年8月号掲載)

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