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賃貸経営トレンド

大阪|Osaka 神戸市の無料統計データにアクセス、活用

 ビッグデータの活用といった、デジタル化が遅れている家主業。所有する物件の将来予測などに利用したくても比較や分析をするには、かなりの時間と労力がかかるものです。

 神戸市は、統計データにアクセスできるポータルサイト「神戸データラウンジ」をオープンしました。一部無料で一般公開されています。可視化されたグラフや地図など、全国のデータが一覧表示されるので、利用者も多く好評を得ているようです。

 例えば、兵庫県伊丹市の場合、年齢別人口や就業者、住宅の建て方、世帯の状況が表示され、借家世帯が若干多い地域であることがわかります。特に1人世帯が2人世帯と同等の割合で、私が想像していたよりも単身世帯が非常に多かったのです。

 そのほか、産業別の就業者数、昼夜間人口流入出ランキング、近隣市町村から伊丹市への流入など、今までぼんやりと把握していた市内の状況がより鮮明になり、今後の物件づくりや客付けに役立ちそうです。

 家主にとって物件の地域や属性などのデータの分析は、今まで時間を要しました。ポータルサイトを利用することで、ターゲットを掌握しやすくなります。募集時の時間と労力の削減にもなり、非常に有益でしょう。

加藤 薫オーナー

(2024年8月号掲載)

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