福岡|ボートレース事業による福岡パーク化計画
70年目を迎えた、福岡市天神地区近くにある「BOAT RACE(ボートレース)福岡」は、1953年9月のオープンから2020年まで、福岡市に合計2871億円の利益を生み出してきました。この南側にある土地を活用する計画が話題となっています。
福岡市の「ボートレース福岡パーク化事業 実施方針」によると同計画は二つの事業から成り、一つ目は「魅力創出事業」として事業者が福岡市の施設として、イベント広場やスケートボードパークを整備し管理運営を担当。福岡市が設計や施工を一括して委ねます。
𠮷原勝己オーナー

二つ目は、「にぎわい事業」。事業者が福岡市から土地を賃借し、自らの資金で飲食や物販などの商業施設を整備する。独立採算で事業を行う定期借地権設定方式となります。
その背景には、スケボー愛好家が増えていることがあります。公設スケボー場の高い来場実績を受け、同市は新たな練習場所の確保や、大規模な競技大会開催などスケボー文化の底上げを狙っています。一方で、中央区警固公園やその周辺で乗り回す迷惑行為への苦情に対する施策となるのです。
この動きを市内の不動産価値として見ると、取り残された感じがあった福岡市湾岸地区の起爆剤になるのではないかと期待されます。
(2024年10月号掲載)