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賃貸経営トレンド

沖縄|投資の優等生、軍用地が今注目される理由

 沖縄県でよく耳にする「軍用地」とは、沖縄の米軍基地や自衛隊基地、国土交通省が管理している那覇空港内の土地のことをいいます。軍用地は、借地料の支払いが日本政府より地主へ1年分一括で行われます。

 一般社団法人沖縄県軍用地等地主会連合会(以下、土地連:沖縄県北谷町)が発行する「土地連だより」によると、23年度の政府の沖縄県の駐留軍用地に係る賃貸料予算は、前年度比1・1%増と発表していました。

伊志嶺忠オーナー

 近年では軍用地投資の本やSNS、ニュースなどで注目を集め、県外にも投資物件として浸透しています。数年前に、金融機関が軍用地に対する担保評価を引き上げた際、取引倍率が非常に高騰しました。しかし、最近の水準は数年前より落ち着きました。基地や条件により異なりますが、売買価格の水準は値下がりしました。株価の上昇や地政学的リスク、円安、売り物件の増加などが理由です。

 軍用地は毎年複利で約1%値上がりし、借地料も滞りなく支払われます。ほかの不動産とは異なり、年々資産形成にも寄与する優等生です。

 相場の過熱感のない今、金融機関の担保評価との差を少なくして購入することができれば、元本棄損リスクを抑えることができるタイミングだと考えます。

(2024年10月号掲載)

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