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札幌|脱炭素社会に向けた札幌新交通システム

 札幌市が新たに、JRや市営地下鉄の駅と札幌市路面電車(市電)の停留場を、水素を使う燃料電池車(FCV)で結ぶことを想定しています。

 一つ目は市電一条線西4丁目停留場の周辺と北海道新幹線札幌駅の東改札口を南北に結ぶルート。二つ目は「サッポロビール園」などの商業・観光施設が点在する同市創成川以東地域と、西4丁目停留場や札幌市営地下鉄大通駅を東西に結ぶルートです。両ルートの幹線道路に乗り場を整備します。

外村真美オーナー

 今後は、市内で水素ステーションの新設や、再生可能エネルギーの風力を使った水素製造施設の建設も検討しています。

 また札幌丘珠空港と市営地下鉄東豊線栄町駅のアクセスにFCVを導入する案が浮上。この計画が本格化した場合、路線価に影響が出そうなのは沿線の創成川の東側に位置する観光とグルメスポット「創成川イースト」です。そのうえ空港は海外の富裕層らが利用するビジネスジェットの運航も検討しており、街並みが大きく変わる可能性もあります。

 国内外の資産運用会社の参入を促す、政府が創設する「金融・資産運用特区」に選ばれた札幌市。脱炭素社会に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)投資を呼び込むための肝いり事業となりそうです。

(2024年11月号掲載)

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