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Fukuoka|福岡 福岡で連続発生する自走式立体駐車場火災

吉原勝己オーナー

 福岡市では最近、自走式立体駐車場で車の炎上事故が連続で発生。私の所有する管理物件の隣の駐車場から出火し、入居者らともども危険な目に遭いました。

 午前4時30分ごろ、7階建てRC造賃貸住宅の隣地に立つ5階建て自走式立体駐車場(スプリンクラーなし)の3階で、車3台が炎上爆発する事故が起こったのです。

 駆け付けたときには有害ガスが建物の中廊下にまで充満。ガスを吸ってしまい吐き気が止まらず動けない恐怖に襲われたのです。

 警察より全50戸の住人全員に避難指示が出され、独居高齢者も多い賃貸住宅のため、管理スタッフで手分けし各戸のドアをたたき避難誘導。高齢者を補助し全員が避難した後、消防隊を見守りました。ガスを吸って不調を訴える入居者もいましたが、重症な被害者が出なかったのは奇跡的でした。

 同市のように開発が続く町では、共同住宅の窓のすぐ横に立体駐車場があるので、今後も起こり得ることです。安全な生活を守るための法整備が追い付いていないことをこの体験から感じました。
今後、賃貸住宅の入居者が悲惨な巻き込まれ事故に遭うのを防ぐため、制度の見直しをするべきだと思いました。突然襲ってくるのは自然災害だけではないのです。

(2024年11月号掲載)

 

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