業界トレンド最前線!Topics:改装費を最大半額負担

賃貸経営空室対策

リノベして10年間定額でマスターリース
改装費を最大半額までフル・プラスが負担

 空き家・遊休地に関する企画、調査や収益不動産の企画、建築などを展開するフル・プラス(大阪市)では、空き家所有者と同社との共同で空き家を運用する「WITH(ウィズ)」プランの提案を関西エリアで積極的に行っている。

 同プランは、空き家の所有者と同社が改装工事費を共同負担し、改装工事後の建物を同社が10年間定額賃料で一括借り上げするという内容。改装工事費を最大半額まで同社が負担する。改装費用の負担割合は所有者の事情により決定。一括借り上げ賃料は、改装工事費の負担割合により異なる。

  同社では3年前から同プランを提案。施工事例としては、築26年の軽量鉄骨造2階建て、98・67㎡の物件で、改装費が345万5000円のところ、所有者が6割、同社が4割負担したケースがある。一括借り上げ賃料は年間で37万4400円のため、表面利回りは約18%となる。
 「当社で空き家活用を提案する中で、壁になっていたのが改装工事費用でした。そこで、当社が改装費用の一部を負担することで、活用しやすくしたのです」(資産形成・土地建物利活用PC アセットソリューション 都市開発グループ統括湯淺純一氏)

(2024年12月号掲載)

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