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名古屋|地価調査における変動率県内1位の自治体

杉村八千代オーナー

 国土交通省が24年の地価調査を公表しました。

 愛知県内では、商業地がプラス3・6%、住宅地がプラス2・3%と4年連続の上昇です。インバウンド増加による地価の上昇と不動産サービスを手がけるジョーンズラングラサール(東京都千代田区)によると、海外や国内のオフィスやホテルなどへの積極投資が要因とのこと。

 私が特に注目したのは、大府市の地価の平均変動率です。同市は23年にプラス5・0%で県内4位でしたが、今回はプラス8・5%で県内1位になりました。

 その理由の一つとしてJR東海道本線大府駅から名古屋駅まで、新快速でおよそ15分です。知多半島道路や伊勢湾岸自動車道のインターチェンジもあり、名古屋や県中央部の職場へのアクセスがいいからでしょう。

 大府市の人口は04年に7万8462人でしたが、24年は9万2982人と伸びています。市内93カ所に緑豊かな公園が点在、県内唯一の大きな小児専門病院もあります。そのうえ、小学生を預かる施設も午後8時まで開いており、子育てもしやすい環境です。

 このような、緑豊かで交通事情がよく子育て支援に力を入れている自治体が、今後賃貸需要も伸びていくのではと考えています。

(2024年12月号掲載)

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