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新潟|大学生が地域活性の空き家活用策を提案

遠藤 健オーナー

 新潟大学の2年生3人が、加茂市内の建設会社でインターンを経験し、その最終日に持続可能なまちづくりを目指した空き家の活用策を市議や市職員に発表しました。

 同市の協力を得て市役所周辺と商店街エリアを歩き、約40戸の空き家の実態を調査。プランは「客室」に再生した空き家に宿泊し、商店街で食事を楽しみ、加茂七谷温泉に入浴するなど、地域一帯を丸ごと宿に見立てて人々を呼び込むという提案です。

 3人はインターン中、同大学の先輩が整備した学生向け滞在施設を拠点にこのプランを実践し、「商店街は多様な飲食店があって飽きない」と力説しました。

 また「昭和レトロ」な物件を住民と観光客の「憩いの場」にする案も紹介。空き家を増やさないため、予備軍の物件所有者に対し売却や解体に関する情報をまとめた、市の「加茂市空き家対策ガイドブック」を飲食店の割引券付きで配布する方法も提案しました。

 私も築古戸建てをDIYが可能なシェアハウス物件として美術大学の学生に賃貸しています。若い世代の発想力や柔軟性が勉強にもなり、そういった物件を提供できることへの満足感もあります。今後も空き物件を若い世代に利用してもらい、まちが活性化してほしいと望みます。

(2025年1月号掲載)

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