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札幌|富裕層をターゲットとしたニセコの開発

外村真美オーナー

 

 東急不動産(東京都渋谷区)、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)、SMFLみらいパートナーズ(同)の3社は2024年10月、倶知安町で計画する高級分譲型ホテル「星のやヒュッテ ニセコ(仮称)」の新築工事に着手しました。計画地は「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」に隣接し、スキーシーズンは直接スキー場へのアクセスが可能となります。開業は29年の予定です。

 建設計画によると、同ホテルは鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上5階、地下2階建て。62室の客室は分譲販売され、オーナーが滞在しない期間は一般向けの客室として貸し出され星野リゾート(長野県軽井沢町)により運営されます。

 ニセコ周辺では、北海道エアポート(千歳市)が新千歳空港からニセコまでヘリコプターを使って約30分で移動する旅客輸送の実証テストを24年11月から開始しました。実現すれば空港を拠点とした移動の大幅な時間短縮が可能になり、国内外の富裕層を取り込むために今まで懸念事項だった札幌や新千歳空港とのアクセスの悪さも解消されます。
富裕層からの支持を追い風に、独自の開発が進むニセコエリアですが、年々深刻化しているコスト高や労働力不足がどのように影響するのか。今後の成長率が気になります。

(2025年 2月号掲載)

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