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新潟|空き家を対象としたローンの活用が持つ可能性

遠藤 健オーナー

 大光銀行(長岡市)とオリエントコーポレーション(東京都千代田区)が提携し、空き家を対象とした住宅ローンの取り扱いを開始しました。空き家購入希望者の資金問題の解消を目的としており、名称は「アキカツローン」です。

 佐渡島の金山がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録され注目を集めている一方で、県内では空き家の数が年々増加しています。同ローンを通じて移住やセカンドハウスとしての利用につなげることで、自治体の課題となっている空き家問題解決のサポートをするようです。

 この問題の発生要因の一つとして、空き家には住宅ローンなどが適用されづらいという問題があります。アキカツローンは、空き家に関わる幅広い資金ニーズに利用することが可能となります。

 融資金額は10万円以上1000万円以下(空き家購入資金は上限700万円)、融資期間は15年以内となっています。
 1月号で紹介した、新潟大学の学生による空き家の再生にも役立ちそうです。自治体や地域金融機関が連携し、空き家の実態把握から利活用促進までを一貫して対策・支援することで、増加の一途をたどる空き家問題の解決につながればと思います。

(2025年 2月号掲載)

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