業界トレンド 最前線! 空き家 活用「町家・古民家ポータルサイト 賃貸と購入物件の両方を探せる」

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空き家 活用「町家・古民家ポータルサイト 賃貸と購入物件の両方を探せる」

日本の伝統建築に関するメディアを運営する一丁目一番地(東京都渋谷区)は、町家や古民家に特化したポータルサイト「デジタル町家バンク」のβ(ベータ)版の提供を2023年12月12日より開始した。
同サイトは、町家や古民家を利活用したい人たちをつなぐ不動産ポータルサイトだ。賃貸と購入のどちらの物件も検索することが可能で、古民家に住みたいという個人や、町家を利用して店舗を開業したいといった法人などのニーズに対応する。
町家や古民家は築年数が古いことが多く、画一的な情報を掲載するポータルサイトでは物件の魅力を伝えることが難しい。探す側にとっても、築年数や鉄道路線からの検索では条件に合う物件を見つけにくいという課題があった。
同社は22年8月より町家・古民家の魅力を伝えるメディア「KEnoHARE/ケのハレ」を運営してきた。同メディア内で活用事例やリノベーション事例を紹介し、デジタル町家バンクのβ版と連動させることで、物件の魅力が伝わるようなポータルサイトを目指す。
2月13日時点で、京都府内の物件を中心に約80件を掲載。今後は西日本をはじめとし、全国の物件を取り扱う予定だ。中村星斗社長は「京都では1日に2・2軒の町家が解体される。古民家や町家を残したい人と活用したい人をつなぎ、街のアイコンとなる場所を残していきたい」と話す。

デジタル町家バンクのβ版の検索画面

(2024年4月号掲載)

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