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名古屋|名豊道路の全線開通がもたらす恩恵

杉村八千代オーナー

 25年3月の国道23号線名豊道路全線開通は、従来の周辺道路の混雑や郊外へのアクセスの悪さを解消し、県内での都市開発に影響を与え、人口の流動性を大きく変える可能性があります。

 まず名古屋市東部の港湾地区や豊田市、刈谷市などへの輸送が便利になり、商業施設や工場、物流センターの建設が進むと考えられます。県東部の三河港や静岡県浜松市へも接続が良くなり、既存の工業地帯の再開発が進むのではないでしょうか。

 また名古屋市内の高騰する不動産市場を避け、交通の便が良い郊外に住む選択肢が増えます。新しい住宅地や団地の開発が進み、ファミリー層や若年層の移住が促進されます。住宅や商業施設の需要が高まり、不動産価格が上昇することも考えられる一方で、地方の過疎化を緩和する効果も期待できるのです。
観光においては、名古屋市内だけでなく、郊外の観光地や温泉地などへの快適な移動も見込めそうです。ホテルやリゾート、テーマパークなどの新設や拡充が進むなど、県内における開発の方向性が変わる可能性もあるでしょう。

 交通利便性の向上が、地域間の人の流れや生活圏の拡大にどのように作用するのか、注目しています。

(2025年 4月号掲載)

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