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福岡|ロードレースがもたらす九州全域の活性化

吉原 勝己オーナー


 「ツール・ド・九州」は、九州地域戦略会議が主導する国際的な自転車ロードレースで、2023年に第1回大会が開催されました。福岡を中心に熊本・大分の3県を舞台にした国内最大規模の大会で、観客数は8万8000人、経済効果はおよそ26億円。25年の第3回では、長崎県と宮崎県が新たなコースに組み込まれる予定です。

 この大会はただのスポーツイベントではなく、九州の自然や文化を国内外に発信できるチャンスであり、地域経済の活性化が期待されます。大会関係者、観戦客によるコース周辺の宿泊施設や飲食店の利用はもちろん、交通網や公共施設の整備が進むことで地域全体の利便性が向上し、この大会を通じて不動産市場にとっての追い風となるでしょう。

 フランスで行われる「ツール・ド・フランス」は、国土全体を豊かにするための国策として、重要な役割を果たしてきた自転車レースです。その主催者が開催する市民レースに私も何度も出場し、かの地の豊かな地方都市を見てきました。 

 福岡で際立っていた経済発展を九州全域に還元する、という課題を目の前にしている今、ツール・ド・九州にはその社会課題解決の一手として期待し、九州での盛り上がりを楽しみにしたいと思います。

(2025年 6月号掲載)

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