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賃貸住宅メンテナンス主任者3万人突破
不動産オーナーの有資格者1600人超え
公益財団法人日本賃貸住宅管理協会(東京都千代田区)が2023年に創設した資格「賃貸住宅メンテナンス主任者」は、25年6月に取得者が3万人を突破した。
賃貸住宅メンテナンス主任者は不動産オーナー(以下、オーナー)や入居者から賃貸住宅の建物・設備に関する問い合わせを受けた際に、一次対応を行うことができる幅広い知識と技能を有し、建物の維持保全における提案力を持った人材であると認定する資格だ。
管理会社だけでなく、オーナーも有資格者が2000人を超えているという。オーナーは知識を身に付けることで、管理会社の担当者や施工会社と工事について対等に話すことができる。また、自身が適切な判断をするために役立っている。

AIメンテナンス主任者のアプリ画面イメージ
試験はオンライン方式。スマートフォンやパソコンで24時間365日いつでも受験することができる。受験料は9900円(税込み)で、テキスト・講習動画・試験料が含まれる。合格すると認定証がもらえるほか、「Chat(チャット)GPT」を活用した建物・設備のAI(人工知能)先生「AIメンテナンス主任者」を「LINE」のアプリで利用できる。このアプリは建物・設備に関する単語や質問を入力すると、瞬時にテキストの内容から回答・解説が返ってくるというものだ。入居者や施工事業者とのやりとりの際に便利だという声がある。
「賃貸経営に役立つ資格なので、オーナーにも取得してほしいです」(業務推進4課4グループ鵜久森由馬主任)
(2025年11月号掲載)