仙台|ロープウエー構想で交通利便性向上に期待
塩澤俊哉オーナー

2024年に賃貸住宅建設大手の大東建託(東京都港区)が実施した「いい部屋ネット街の幸福度 自治体ランキング〈宮城県版〉」において、3年連続で第1位になった富谷市。仙台市の北に位置し、同市のベッドタウンというイメージがあります。人口が年々増加し5万人を超えたため、16年10月に富谷町から市制移行しました。
その富谷市で都市型ロープウエーを導入する案が浮上しています。仙台市地下鉄南北線泉中央駅と富谷市の明石台地区を結ぶ構想です。
富谷市では基幹となる交通手段がバスと自家用車であるため、交通渋滞が慢性化しています。同市は10年以上かけて、仙台市地下鉄の延伸や、BRT(バス高速輸送システム)の整備などを調査・検討してきました。同市が出している事業費の概算では、地下鉄が354億~451億円、BRTが85億~208億円となっており、それらに比べてロープウエーの場合は事業費を抑制することができるようです。
今でも住み心地が良いと人気がある富谷市ですが、もしロープウエーが完成し、交通利便性が向上すれば、地価は一気に跳ね上がるでしょう。アンテナを高く張り、投資タイミングを見極めていきたいと思います。
(2025年11月号掲載)