- HOME
- 賃貸経営
- 入居者との関係づくり
- 敷地内の自然生かしたイベント
<<入居者との思い出>>
入居者同士や家主との交流深める 敷地内の自然を生かしたイベント
東急電鉄田園都市線青葉台駅から徒歩9分の場所に、土志田祐子オーナー(横浜市)が息子の肇オーナーらと共に一家で運営するファミリー向けの賃貸住宅「エスポワール松風台」がある。東京ドームの約半分ほどの緑に囲まれた敷地に、3棟のRC造住宅が立っている。
土志田祐子オーナー
土志田肇オーナー(横浜市)

[プロフィール]
祐子オーナーは400年以上続く地元の名家、土志田家に嫁ぎ、2013年ごろから夫と共に義父より相続した「エスポワール松風台」の運営に携わる。18年以降は息子の肇オーナーも参加。現在、RC造3棟142戸の同物件を運営中。
- 短冊を書いて竹ザサにつるす子どもたち
- 七夕イベントの掲示
土志田親子は同物件内の入居者向けに、2018年から七夕イベントを開催している。竹ザサは土志田家の敷地内に自生する天然竹を利用。5月には竹ザサの成長具合を確認し、6月中旬に掲示板に七夕イベントのチラシを掲示する。棟ごとに開設している「LINE」の公式アカウントでも告知している。6月下旬になると1〜2本の竹ザサを切り出して、敷地内の風雨が当たらず、住民の動線を妨げない場所に設置。飾りや短冊、ペンをそばに置いている。参加は子どもだけでなく、大人も可能だ。飾り付けやチラシ張りなどの準備から協力してくれる入居者もいるという。短冊は七夕後、近所の神鳥前川神社へ奉納している。
この七夕イベントは、入居者同士の交流を深めたり、入居者と家主が顔を合わせることでより良い関係性を構築したりする助けになっているという。
「入居者からは『自宅ではなかなか難しい七夕飾りができました』『子どもたちのかわいらしい願いを読むとほっこりします』といった声を頂いていて、好評です。最近では『SNSで発信しても良いですか?』と聞かれたこともありました。年々、積極的に関わってくれる人が増えていてうれしいです」(祐子オーナー)。「自由に短冊や飾り付けを楽しめるこのイベントは、時間差、非接触、個別参加が可能。新型コロナウイルス下でも、入居者同士の交流を図ることができて、良かったと思います」(肇オーナー)
このほか、6月は敷地内の梅の収穫、10月末にはハロウィーンパーティーも毎年実施。敷地を生かした四季折々のイベントで、入居者が満足する環境づくりを目指していく。
(2026年 1月号掲載)








