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AIで高利回りの土地を発見
高性能住宅での活用を提案
トチタテル(東京都港区)はAI(人工知能)による住宅用地の発掘、土地活用の提案を行う。同社は2025年8月に設立された。
基本サービス利用料は無料。サービスに登録すると、メールマガジンでトチタテルのAIが厳選した物件情報が届く。旗竿地や変形地などの理由で手頃な価格で売りだされていても、プラン次第で高利回りを実現できる土地が探せる。こうした人間の目では見落とされやすい土地を発見できるのが、本サービスの特徴だ。個別に相談を行うことも可能で、利用者のニーズに合った物件を探し、設計や活用方法までトチタテルが一貫して提案する。すでに所有している土地の活用についても相談を受け付けているという。

地図上で高利回り物件を探すイメージ画像
現在は業務提携するWELLNEST HOME(ウェルネストホーム:名古屋市)での成約を進めるが、将来的にはほかのメーカーでの建築を提案できる体制を整える。またAIによる学習を進め、最終的には同社に所属する1級建築士の知見を学習して土地活用の提案からプラン設計までAIが行えるようにする。
AIソフトの販売ではなく、AIが抽出した情報を発信するビジネスモデルについて、トチタテルの堀田大地社長は「未来を見据えた土地活用に当社の技術で貢献したいと思っています。そのため、土地情報を売る形ではなく、考え方に賛同してくれる利用者に対して、一気通貫で対応できる形にしました」と話す。
初年度にあたる 26年8月までの目標は10棟の施工。3年目に100件の施工を目標としている。
(2026年 1月号掲載)






