仙台|物流施設の急増で仙台圏の発展が加速
塩澤俊哉オーナー

「富県宮城」をうたい、数々の大手企業を誘致している宮城県ですが、新たな物流施設を開設する動きが活発化しています。その背景には、働き方改革関連法の制定に伴い仙台圏が長距離輸送の中間地点となること、三陸沿岸道路の全線開通による交通利便性の向上、そして自動車や半導体関連産業の集積の進展などがあるでしょう。
名取市では、三井不動産(東京都中央区)が東北エリア第2号となる倉庫を建設中です。仙台東部道路の名取中央スマートインターチェンジ(以下、IC)に近く、常磐自動車道と三陸沿岸道路に接続すれば、1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)から青森県までの輸送が視野に入ります。また通勤もしやすい立地のため、人材確保に期待が持てるとのこと。さらに三菱地所(東京都千代田区)は、仙台市太白区で仙台南部道路の長町ICに直結する次世代型物流施設を計画しています。そして富谷市には、サンケイビル(同)による物流施設や霞ヶ関キャピタル(同)が開発したマルチテナント型物流倉庫などが立ち並び、周辺に物流拠点が集まりつつあります。
大きな施設が建設されると、人が動き、賃貸需要も増えてきます。今回挙げた地域を中心に、今後さらに地域が盛り上がっていくのではないでしょうか。
(2026年 1月号掲載)






