地元オーナー発信―駅直結のオフィスビルとマンション(新潟)

賃貸経営トレンド

新潟|駅直結オフィスビルとマンションの建設を計画

遠藤 健オーナー

 JR新潟駅周辺の開発が進行中です。2022年6月に同駅の全線高架化が完了し、移動の利便性が向上。高架下空間の整備も行われ、24年4月には新バスターミナルと商業施設「CoCoLo(ココロ)新潟」が開業しました。また新潟市は、駅前の万代広場で拡張整備を段階的に進めており、こちらは年春の全面供用を目標にしています。

 そして現在更地となっている同駅の旧在来線仮設ホーム跡地では、JR東日本(東京都渋谷区)が オフィスビルと賃貸マンションの建設を計画しているようです。26年度の工事着手、28年7月の完成を目指しています。約0・5ヘクタールの開発地に建設する14階建てのオフィスビルは駅に直結させ、1・3階に医療や商業施設などの配置を想定しており、4〜14階はオフィスフロアになるとのこと。その東側には10階建ての賃貸マンションの建設を予定しています。

 この開発によって、人口の増加や駅周辺のにぎわい創出、新たな企業の進出、拠点性の向上などが期待できそうです。一方で、駅前に古い物件を所有している家主にとっては、物件の満室化、そして差別化も難しくなってくると予想されます。今後も新潟駅周辺の進化に注視が必要です。

(2026年 1月号掲載)

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