地元オーナー発信―五輪開催50年後の再開発(札幌)

賃貸経営トレンド

札幌|五輪開催から約50年後の再開発に期待

外村真美オーナー


 1972年に開催された札幌冬季五輪のメイン会場があった札幌市南区真駒内地区。50年代後半ごろから造成が始まり、独立行政法人都市再生機構(横浜市)による住宅などが開発され栄えてきました。しかし、近年は人口減少および少子高齢化が加速度的に進み、駅前はほぼ商業施設がなく、住宅においても「五輪団地」などの老朽化が問題になっています。

 そして約50年ぶりに、札幌市営地下鉄南北線真駒内駅前で再開発プロジェクトが動き出しました。札幌市は、バス・タクシー乗り場や飲食、小売店が入る商業施設などを整備し、南区役所や南区民センターといった行政・公共サービス機能の集積を図る予定です。

 現在の同地区の賃貸市場においては、単身者向け物件は少なく、ファミリー向け物件が目立ちます。商業施設がそろっていないこともあり、生活動線を考えると単身者が好む環境とは言い難いのが現状です。ファミリー需要に関しては、他地域と比較して戸建て賃貸が目立つエリアで、新築物件の数はそこまで多くない印象を受けます。

 当時のにぎわいを再び取り戻し、同市南区の中心的な役割を担う「地域交流拠点」としての魅力を高めていけるのか、これからの進化に注目していきたいです。

(2026年 2月号掲載)

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