【連載】海外各都市の不動産投資:アメリカ・サンアントニオ:3月号

賃貸経営不動産投資

アメリカ・サンアントニオの不動産事情

低コストでファミリー向け

 米国のテキサス州サンアントニオは、都市圏人口265万人で、州内ではダラス、ヒューストンに次ぐ第3位の都市圏です。メキシコとの国境に近く、英語のほか、スペイン語もよく通じます。

 主要産業は軍事、石油、ヘルスケア、自動車などの製造事業や、コールセンターなど。また観光地としても知名度が高く、「アラモ伝道所」や「サンアントニオ・リバーウォーク」などの観光スポットに年間数千万人が訪れます。

 サンアントニオはダラスやヒューストン、州都のオースティンに比べて不動産の価格が手頃で、さらに生活コストも全米平均より安いです。そのため、ファミリーの生活に適した都市とされます。

 2025年11月の不動産価格中央値は26万4000ドル。22年にピークとなった後、直近3年間は緩やかな下落傾向が続いています。

大学近くのエリアが好適

 サンアントニオの人口は増加傾向ですが、近郊の新興住宅地では20万ドル台の安価な新築戸建てが大量に供給されています。それゆえ需要と供給のバランスから、不動産価格が上がりにくい状況です。

 また米国の住宅ローン金利が高止まりしていることから、住宅を買いたくてもローンを組めない人や、ローンを返済できずに自宅を手放す人も相当数います。

サンアントニオで売りに出されている戸建て住宅

 市内での地域格差もあります。サンアントニオの中で不動産価格が安定しているエリアは、中心街から北側に集中しています。特にテキサス大学サンアントニオ校(UTSA)のある北西部は学区スコアが高く、入居者属性が比較的いいため投資に好適です。

4000万円台で投資可能

 UTSA周辺の投資に向いた地域でも、戸建てが20万ドル台後半でマーケットに出てきます。それを買ってテナントに貸せば、実質利回り5%程度にはなります。

 最近の歴史的な円安の折でも、諸経費含めて4000万円台で購入可能です。そのためアメリカ不動産投資を始めたい人には、おすすめしやすい都市といえます。

 家賃収入を得ながら10年以上保有して、値上がり益も狙っていくのがいいでしょう。

アジア太平洋大家の会
代表 鈴木 学

[PROFILE] 
海外不動産に精通し、6カ国語を操るアナリスト。国際不動産エージェントの取締役としても多数のセミナーを主催する。自身も6カ国で物件を所有し、投資・経営を行うグローバル家主。

(2026年 3月号掲載)

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