地元オーナー発信―課題は入居テナントの安定化(札幌)

賃貸経営トレンド

札幌|再開発ビルの課題は入居テナントの安定化

外村真美オーナー

 市中心部のビル開発が続く札幌。オフィスやホテル、商業施設が開業を控えています。

 北海道庁の近くで6月に完成予定の再開発ビル「アーバンネット札幌リンクタワー」は地上26階、地下2階建てで、1階に市民が利用可能な広場があり、17〜26階にはホテル「ハイアット セントリック 札幌」が入ります。また同じくホテル「パーク ハイアット 札幌」が入居予定で期待が高まる「SAPPORO ONE(サッポロワン)」は、地上36階、地下3階建ての複合高層ビルで、2029年の竣工予定です。

 大型の再開発が続く一方で、テナント入居に苦戦しているビルもあります。同じ中央区にある商業施設「札幌ZERO GATE(ゼロゲート)」では、テナントの撤退が相次いでいます。同施設では16年の開業時に5フロアを使って「FOREVER(フォーエバー)21」が出店しました。しかし、同店の退去後はテナントの入れ替わりが続いており、入居の安定化が喫緊の課題となっています。

 再開発には、建物やテナントが街に根付くかどうか紙一重の危うさがあります。札幌が長く魅力的な街としてあり続け、人を集めるためには、開発において、より明確なビジョンを持つことが求められるのではないでしょうか。

(2026年4月号掲載)

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