<<注目企業 PICK UP!>>
トレーラーハウス型ホテル、オーナー制度で投資家募集
BLANC
自然共生型ホテルの企画・運営を手がけるBLANC(ブランク:東京都港区)は、「BLANCホテルオーナー制度」を立ち上げ、投資家の募集を行っている。環境負荷を最小限に抑えつつ、自然豊かな未活用地にホテルを積極展開していく。
BLANC(東京都港区)
山中拓也CEO

1棟3080万円で販売 最大利回り5〜6%
同制度は、BLANCがホテルとして運営するトレーラーハウスの所有権を投資家が持ち、BLANCに賃貸する仕組み。投資家には宿泊による売り上げから25%の運営手数料、その他経費を差し引いた利益を還元する。現在、第2期募集としてトレーラーハウス10棟の購入者を募っている。販売価格は1棟3080万円(税込み)となる。
同社は2019年に沖縄県宮古島市で「BLANC MIYAKOJIMA(ミヤコジマ)」の運営を開始。ルーフトップやウッドデッキを備えた客室15室とレストランのある共有棟で構成される。1室の定員は2~4人で、1泊2万円台から利用可能だ。24年7月には、山梨県富士吉田市の地主から土地活用の提案を受け「BLANC FUJI(フジ)」を開設。富士山麓の桂川沿いに位置し、19棟の客室や露天風呂などを備える。

▲BLANC FUJIのスイートルーム内装
収益の支払いは年2回、最大想定利回りは年5~6%を目指す。BLANCによる年間30泊分の買い取り保証もある。購入特典として同社が運営するホテルの全拠点を別荘として利用することができ、年間10泊までは無料、20泊までは半額(年間約73万円分)で宿泊可能だ。
購入費は4年で償却 今後5年で15拠点へ
「建てて壊す」から「移動して設置する」という方式で、自然環境への負荷を抑えながら未活用の土地で宿泊施設を展開することを目指す。23年11月にはベンチャーキャピタルを引受先に15億円の調達を実施。今後もホテルの新設を進めていく方針だ。
26年4月には山梨県北杜市の八ヶ岳の麓に19の客室と7棟の共有棟を備える「BLANC YATSUGATAKE(ヤツガタケ)」の開設を予定するなど、今後5年間で全国15拠点を目指す。
運営するトレーラーハウス型ホテルは建造物ではないため設置場所に制約が少ないメリットがある。動産のため、購入費は4年間で減価償却が可能なことから、法人税対策としても活用することができる。山中拓也CEOは「自然への没入感が得られる場所に積極的にホテルを展開していく」と話す。

▲BLANC FUJIの俯瞰写真
(2025年9月号掲載)
アクセスランキング
- 【特集】資材高、施行事業者確保が難しい状況が続く
- 築110年超の長屋をゲストハウスとして再生
- 新聞販売所をシェアハウスにリノベし投資利回り33%
- Regeneration ~建物再生物語~:歴史と文化を伝える私設図書館
- Regeneration ~建物再生物語~:わかめ加工場が大人の宿に
- 【特集】次世代に資産をつなぐ 生前贈与の正しい活用法:①生前贈与の基本
- 注目の新築 プロジェクト:デザイン性と収納力で差別化
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第九弾①
- 注目の新築プロジェクト:植栽付きバルコニーとドッグラン
- Regeneration ~建物再生物語~:築90年の日本家屋
- 【PR・特集】相続で 困ったときに頼りになる 専⾨家・サービス①
- Regeneration ~建物再生物語~:既存不適格建築物を店舗併用住宅に再生
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第六弾:①
- Regeneration ~建物再生物語~:築古アパートをシェアハウスに改修
- 【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫①:エントランス
- 【特集】押さえておきたい不動産の共有リスクと解消法①
- Regeneration ~建物再生物語~:アトリエ付き住宅へリノベして受賞
- 【特集】古くなったら避けられない 大規模修繕の基礎知識①
- 【特集】24年のカギを握る入居者を引き付ける設備9選
- Regeneration~建物再生物語~:魚屋を複合施設へリノベ
- 【特集】基本を知れば怖くない 税務調査への 対応策:①税務調査概要編
- 【特集】時代に乗り遅れるな今こそ省エネ化①:省エネ賃貸住宅の夜明け
- 【特集】不動産購入で伝来の土地を守る
- 地名・土地の名前の由来 その隠された意味とは?
- 地主・土地持ちはずるいvs大変?地主になるにはどうやってなる?
- 武家屋敷(大名屋敷・江戸屋敷)の特徴とは? 跡地に建つ有名施設
- 大家さんとは? 不動産の大家さんになるには
- ランドセット(売り建て住宅)とは メリットデメリット