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精算機の導入不要のパーキングシステム 1台分のスペースから運用が可能
駐車場機器の製造・販売を手がけるCYBER SEVEN(東京都新宿区)は、精算機不要で駐車場制御のできるパーキングシステムを開発した。
8月25日に発表されたのは駐車場向けのフラップ「PARKWING」、駐輪場向けのラック「CYCLE WING」と管理システム「SEVEN AI CLOUD」だ。フラップとラックにはQRコードが付いており、利用者はスマートフォン決済で支払うことができる。

導入第1号となる東京都三鷹市の駐車場
現在主に駐車・駐輪場で導入されている精算機の価格は高額であるため、まとまった車室数が確保できる土地でなければ投資回収が見込めなかった。さらには機械の維持費や集金コストがかかること、売上金の盗難リスクといった問題点もあった。
同パーキングシステムを導入すれば従来のコストはかからない。「2台分の駐車場のイニシャルコストを130万円から37万円に抑えることができます」と同社の吉満雄一郎執行役員は話す。そのため、今までは活用できなかった狭小地や未活用のデッドスペースで駐車場・駐輪場を運営することが可能だ。
同社の野田修治社長は「駐車場ビジネスを、多くの人に収益をもたらすものにしたいと考えます」と意気込みを語った。
9月1日より同社ウェブサイトにて申し込み受け付けを開始。販売開始は2026年1月を見込んでいる。
(2025年11月号掲載)