【特集】非住宅ではじめる遊休地活用ビジネス -第13弾:フランチャイズビジネス

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<<非住宅ではじめる遊休地活用ビジネス vol.13>>

空きテナントや遊休地の活用方法の1つに、フランチャイズ加盟がある。今回紹介する非住宅系遊休地活用ビジネスは、ヤギと触れ合える体験型ミニテーマパーク、完全貸切制の一軒家型フォトスタジオ、技術力が強みのタイ古式マッサージの3つのフランチャイズブランドだ。土地活用ビジネスの新たな選択肢の1つとして参考にしてほしい。

この記事の目次 ◆ヤギパーク
遊休地でヤギを飼育して「ミニテーマパーク」を運営することで、地域に憩いの場を提供できる地域貢献ビジネス
◆写真スタジオmaria
子どものお祝い行事やマタニティ、ブライダルなどの記念撮影で利用されている貸切制一軒家型の写真スタジオ
◆ラダシア
本格マッサージとアロマオイルでのオイルリンパマッサージ、2軸のメニューで支持されるタイ古式マッサージ店

 

ヤギレンタル :ヤギパーク

遊休地でヤギを飼育し地域に憩いの場を提供
パークの集客効果で本業への波及効果も期待

DBCトータルサポート(宮崎市丸山)
川崎益央 社長

子どもの学習の場として地域に貢献

 主に害虫駆除やビルメンテナンスなど、住宅保全に関わる事業を営むDBCトータルサポートが手掛ける「ヤギパーク」は、ヤギと触れ合える体験型ミニテーマパークだ。敷地内には、ヤギを飼育する放牧エリアや、ゆったりと休憩できる公園エリアがある。また、パークにいるヤギはレンタルも可能。草を食べるヤギは庭先やソーラー設置場など、広大な敷地の除草が簡単にできるとして需要がある。

 直営の宮崎本園では月に1回、ヤギに触れ合えるイベント「ふれあいデー」を開催している。昨年のふれあいデーには年間で1998人が来場し、地域住民の憩いの場となった。また、小学生の地域企業探求や中学生の職場体験、高校生のSDGs学習のように、教育の場としても活用されており、地域貢献にも繋がっている。


 加盟モデルは2つに大別できる。1つは直営と同様の形態、もう1つは既存の飲食店併設の「ヤギパークmini」だ。前者は、主に建築関連企業の空き地や資材置き場を活用するモデルで、100坪以上の土地での開業を推奨している。飼育するヤギは4頭以上で、直営と同様に月1~2回イベントを開催する必要がある。費用は全て税別で、契約金100万円(ヤギ4頭含む)、保証金50万円、見込み工事費が200~1000万円、備品等30万円だ。

 一方、miniプランの必要敷地面積は30坪程度で、2~3頭のヤギを飼育する。費用は全て税別で、契約金70万円(ヤギ2頭含む)、保証金30万円、見込み工事費が50万円から、備品等20万円だ。

 宮崎本園の2024年の年間収入実績は、ふれあいデー入園料75万円、餌販売74万円、ヤギ販売・レンタルが31万円、企業協賛34万円、物販5万円、出店料5000円で、合計約220万円。加えて本業のハウスクリーニングや白蟻工事などの売上への波及効果が、約913万円に上った。主な経費はヤギの餌や清掃用具などの消耗品で、月額約1万円。ロイヤリティは月額固定で、通常モデルが10万円、miniモデルが5万円だ。

 同園を開業し収益化するためには、第一種動物取扱業の登録が必須だ。登録には事業所ごとに動物取扱責任者を設置しなければならないが、動物取扱責任者になるには法令で定められた要件を満たす必要がある。必要な申請先は保健所や家畜保健衛生所など複数あるが、全て本部が代行する。

フォトスタジオ :写真スタジオmaria

人目を気にせず利用できる一軒家型写真スタジオ
子育て家庭からの支持を集めリピート利用50~60%

アローズ(岐阜県瑞穂市)
山下耕平 社長

1日3組限定の貸切スタジオ

 写真スタジオ「maria」は、完全貸切制の一軒家型フォトスタジオだ。主に、子どもの誕生日や七五三、お宮参りなど各種イベントのほか、マタニティやブライダルなどの記念撮影で利用されている。

 同店は顧客満足度を高めるため、女性カメラマンのみで運営する。予約は1日3組限定で、プライベート空間を維持するなどの工夫を行っている。他人の目がない貸切のスタジオのため緊張感が生まれず、小さな子ども連れの家族でもゆったりと撮影できるとして人気を集めている。

 岐阜店は4LDKの一軒家全体を店舗として利用しており、3部屋をスタジオ、1部屋を利用客の控室として使用している。各スタジオの壁デザインは異なるため、利用客の好みに合わせて多様なシチュエーションで撮影できる。また、レンタル衣装もスタジオの雰囲気に合うように、フォーマルからカジュアルまで幅広く取り揃えている。


 写真のデータ料金は平日で2万9800円、土日祝日は3万2800円だ。加えて、撮影料が3000~5000円で、内容によって料金が異なる。

 1回あたりの撮影枚数は合計約100枚で、全ての撮影データはCD-Rで撮影当日に受け取れる。また、希望者には、利用客のスマートフォンに納品するサービスを無料で行っている。手作業で撮影データのレタッチ処理を行っているため、質の高い写真を追加料金なしで入手できるのも特徴だ。なお、データのほかアルバムやプリントなども購入できる。

 FCで開業する場合、初期投資は加盟金198万円、保証金50万円、オープンサポート費90万円、撮影研修費50万円。スタジオとなる一軒家は賃貸物件で開業することも可能だ。撮影スタジオを3~4部屋作る想定で、4LDKが理想的だ。目的来店のため、駅近などのアクセスにこだわる必要は無い。

 岐阜県の実績に基づく収益モデルは、客単価が約5万円、月間50組の来店で月商は約250万円。経費の内訳は、人件費70万円、原価18万円、家賃15万円、広告宣伝費35万円、ロイヤリティ30万円(12%)、水道光熱費4万円、システム管理費1万5000円で、営業利益は76万円となっている。

 同店は売り込みを禁止している。データが必ず受け取れる明朗会計が支持されており、毎月のリピート利用が50~60%を占めるという。

タイ古式マッサージ
 :タイ古式マッサージ&バリニーズアロマ ラダシア

技術力が売りのタイ古式マッサージブランド
多角化経営を目的に異業種の加盟が多数

エルシア(東京都町田市)
三上雅之 社長

異業種からの参入が多い

「ラダシア」の特徴は、セラピストの技術向上に力を入れている点にある。セラピストは採用後、厚木にあるスクールで15日間の研修を受ける。卒業テストでタイ政府認定資格を取得できた者だけが施術できる仕組みだ。このスクールは、オンスクールとCCAというタイ国政府文部省と厚生省に認可されたチェンマイ式タイマッサージスクールから認可を得た講師が行っている。


 また、店内にはアジアンテイストな内装が施されている。BGMや香りはリラックスできるものを用意しているため、ゆったりとした個室空間で施術を受け、日常の疲れを癒すことができる。プランにはバリニーズアロマというバリ島のアロママッサージを用意。タイ古式とアロママッサージの2つを軸にブランドづくりをしている。

 料金は、タイ古式マッサージでは60分5900円から180分1万6700円まであり、初回限定プランでは45分3900円で体験できる。30~50代の男性の利用が多く、午後に向けたリフレッシュのため仕事の合間に利用するケースもあるという。

 月間の来客数は200~300人で、客単価が1万円ほどのため、月収もそのまま200~300万円になる。240万円の売上の場合、経費は人件費が4人で113万円、家賃が20万円、販売促進費が10万円のほかシステム手数料や水道光熱費がかかる。ロイヤリティは10%でこれらを差し引いた70万円ほどが営業利益になる計算だ。

 初期投資には総額で1000万円ほど必要だ。内訳は加盟金が150万円、採用費が40万円、初期研修費用が100万円(4人の場合)、開業支援費が15万円、物件取得費が100万円、内装看板費が380万円、什器や備品が155万円、販促費が15万円に雑費が25万円かかる。

 店舗は駅から徒歩7分以内の通いやすい場所への立地が基本だが、マンションの1室や空中階での出店も可能だ。3m四方の部屋を3~5つに加え、スタッフルームが必要となる。

 現在は飲食業やIT系、建設系など異業種からの参入が多いという。

 「『セラピストが自分の店を持つ』ことも支援していますが、ほかに本業を持つ企業が多角化経営を目的に加盟されるケースが多いです。本部も手厚くサポートするためオーナーの手離れは良いと思います。なかにはサラリーマンとの二足のわらじで運営している方もいます」(三上社長)

(2026年2月号掲載)

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