セキュリティー
自動施錠でごみの持ち去りを防止
ステンレス製品メーカーのナカノ(富山県黒部市)は、集合住宅などに提供しているごみステーション「DUSPON(ダスポン)」シリーズに、23年から電子錠を組み込んだ製品を加えた。
名称は「Intelligent DUSPON HIGH SLIM(インテリジェントダスポンハイスリム)」。電子錠メーカーのセキュラ(山口県下関市)のオートロック機能付き電子錠「MYLOCK(マイロック)」を取り付け、ごみの廃棄後に扉を自動で施錠する。オートロック機能によって、ごみステーションの使用者を制限し、住人以外による投棄や持ち去りを防ぐことができる。
電子錠は任意で設定する暗証番号や専用のICカードで解錠する。各戸のドアにもMYLOCKを取り付けている物件の場合、ICカード一つで各戸のドアとごみステーションの扉を解錠することが可能だ。
管理者やごみ回収事業者には、解錠用カードの貸与や暗証番号の共有で対応している。
販売価格は、幅1050mm、高さ1220mm、奥行き470mmの容量500リットルサイズが69万3000円(税込み)、高さと奥行きが同じで幅が1250mmとなる容量600リットルサイズは70万9500円(税込み)だ。
防災
備蓄品がひとまとめになったスタンド
賃貸住宅の家主にとっては、万が一災害が発生したときに、入居者の安全確保のために備蓄品を用意することも重要になってくる。また、それら備蓄品の設置場所を入居者に把握してもらうことも必要だ。
防災商品メーカーのファシル(静岡市)は、災害用備蓄スタンド「BISTA(ビスタ)」を販売している。
BISTAは、災害が発生したときに必要な品々をまとめ、エントランスや廊下など、人の目がある場所に設置するもの。スタンドの中には、カセットボンベ式発電機やスマートフォンの非常用充電器といった停電対策品を中心とした50人分の備蓄品が収められている。
同社の八木法明社長は「人々が助け合う『共助』をかなえる商品として開発しました。あえて人の往来が多い場所に設置することで、日頃から防災意識を高めてもらい、いざというときに誰にでもすぐに活用してもらえるのが特徴です」と語る。
24年6月末時点でオフィスを中心に600台以上を納入しており、集合住宅への設置事例もある。価格は、基本のフルセットで74万8000円、必要最低限の備蓄品をそろえたシンプルセットが58万3000円(いずれも税込み)だ。
(2024年12月号掲載)
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