沖縄|沖縄の賃貸経営に不可欠な台風への備え
伊志嶺忠オーナー
9月に大型台風が沖縄県を通過しましたが、大きな被害はありませんでした。
同県は台風の常襲地帯です。毎年、建築物などに強風や高潮、塩害による大きな損害が発生。特に近年では、温暖化の影響で台風の強度が増大し、屋根やガラスの破損により、人命に関わる大きな事故も起こっています。
一般社団法人日本損害保険協会(東京都千代田区)沖縄支部のまとめでは、23年の台風6号による被害で支払われた保険金は24年3月31日時点で計145億353万円(2万263件)となり、県内過去最高額でした。
特に被害の多い箇所は窓やドアなどのガラスです。風圧や飛散物の衝突で壊れることが多く、室内に強風が吹き込み、壁、天井、照明、家具などにも被害が拡大します。対策として雨戸、シャッター、防風スクリーンなどが必要となります。
またエアコンの室外機についても被害が多発。台風通過時に使用すると、強風の影響でファンやモーターが破損し、設置場所によっては転倒による損壊も起こります。室外機は設置場所の選定と固定が必要です。
沖縄での賃貸経営に台風対策は不可欠です。資産を守るため、被害拡大前に今後の台風対策を見直していかなければならないと感じています。
(2024年12月号掲載)
アクセスランキング
- Regeneration ~建物再生物語~:築90年の日本家屋
- 【PR・特集】相続で 困ったときに頼りになる 専⾨家・サービス①
- Regeneration ~建物再生物語~:既存不適格建築物を店舗併用住宅に再生
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第六弾:①
- Regeneration ~建物再生物語~:築古アパートをシェアハウスに改修
- 【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫①:エントランス
- 【特集】押さえておきたい不動産の共有リスクと解消法①
- Regeneration ~建物再生物語~:アトリエ付き住宅へリノベして受賞
- 【特集】古くなったら避けられない 大規模修繕の基礎知識①
- 【特集】24年のカギを握る入居者を引き付ける設備9選
- Regeneration~建物再生物語~:魚屋を複合施設へリノベ
- 【特集】基本を知れば怖くない 税務調査への 対応策:①税務調査概要編
- 【特集】時代に乗り遅れるな今こそ省エネ化①:省エネ賃貸住宅の夜明け
- 【特集】不動産購入で伝来の土地を守る
- 地名・土地の名前の由来 その隠された意味とは?
- 地主・土地持ちはずるいvs大変?地主になるにはどうやってなる?
- 武家屋敷(大名屋敷・江戸屋敷)の特徴とは? 跡地に建つ有名施設
- 大家さんとは? 不動産の大家さんになるには
- ランドセット(売り建て住宅)とは メリットデメリット