福岡|空き家の利活用に広域連携で取り組む
吉原勝己オーナー

不動産の再生によりまちの活性化を図ることを目的とした「九州DIYリノベWEEK(ウイーク)」。このイベントは福岡県から始まり九州各県に広がりました。
そして、有明海沿岸に隣接する福岡県大牟田市も含む、熊本県北部5市町のまちづくりリーダーたちが中心となり、空き家の利活用を促す民間団体「有明沿岸+市民アライアンス」を立ち上げ、創設記念シンポジウムが24年9月に行われました。
同団体は不動産オーナー、宅建業者、建築士、医療、防災、まちづくり分野の専門家がリーダーとなる六つの団体で構成され、その得意分野を持ち寄り、県境・自治体を超えた広域連携を目指した取り組みを進めます。
同シンポジウムには、約60人の市民、行政、学生、まちづくり関係者が参加し、空き家や地域再生の課題についての議論が行なわれました。増える空き家、不動産業界での若手の不足、人材交流など検討し「空家等管理活用支援法人」を設立することで、行政との連携をさらに強化していく計画も発表されたのです。
空き家対策として広域での未来をつくろうとするこの取り組みを、地域住民の手によって持続可能なまちづくりの新たなモデルとし、今後の活動を続けたいです。
(2025年1月号掲載)