初期費用ゼロで空き家を民泊施設にする
「ショキゼロ民泊」がサービス開始
空き家所有者の相談窓口「アキカツカウンター」の運営などを行う空き家活用(東京都港区)は、空き家所有者らの民泊事業スタートをサポートするサービス「ショキゼロ民泊」の提供を開始した。
インバウンド(訪日外国人)需要や円安により、日本は今、観光流入が期待できる環境下にある。しかし、都市部を離れると宿泊施設数が観光客の増加に対応できていない。この昨今の状況は、民泊事業、空き家の利活用にとって絶好の機会だ。
そのため所有する空き家を民泊として活用したい、民泊事業で起業したいというニーズも増えてきたが、事業開始の際の資金の手配がネックになるという。
こういった現状に対し開始されたファイナンススキームが、ショキゼロ民泊だ。物件の事業化に伴う初期費用を分割払いとすることができる。
事業化する物件を所有していることを条件に、所有者に対してリノベーションや設備導入にかかる初期相当費用を、マンション向け高速インターネット「B–CUBIC(キュービック)」の販売などを行うブロードエンタープライズ(大阪市)が立て替える。その後所有者は、毎月分割で返済する仕組みだ。同サービスの提供は、全国で展開中の空き家の相談窓口アキカツカウンターで行う。また適用物件については、ブロードエンタープライズの審査がある。
同サービスの強みは、「金融機関の審査が不要」「与信枠を使わない」「最大10年間の分割が可能」の三つだ。空き家所有者が事業を始めるのにメリットが大きいスキームとなっている。
また同スキームを使っての賃貸物件化も可能。ショキゼロ民泊と同時に「ショキゼロ賃貸」も展開している。
(2025年2月号掲載)
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